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何歳まで避妊ピルを服用すればいいのか?

日本産科婦人科学会では、低用量の避妊ピルの使用についてのガイドラインをまとめていますが、これによれば、避妊ピルは初潮を迎えた年齢から投与できるとされていますので、10歳代であっても服用は可能ということになります。
避妊ピルの本来の目的はもちろん避妊であり、医薬品として承認されたときの効果・効能にもそのようにうたわれていますが、避妊ピルが活用できる他の場合として、月経困難症などの生理に関する悩みを解消したいという場合が挙げられます。
避妊ピルには卵胞ホルモンなどの女性ホルモンが配合されているため、思春期の女性であってもホルモンバランスが原因で不快な症状が起きている場合については、その治療目的で用いられる場合があります。
20代、30代の健康な女性で、喫煙など副作用を高めるリスクのあるライフスタイルをしていないのであれば、同様に月経困難症の改善目的でのほか、本来の避妊目的で使用される割合も多くなるでしょう。
その後何歳まで避妊ピルが使用できるかですが、これは女性ホルモンが体内で分泌されなくなって、生理が止まり、妊娠が不可となる閉経の時期までであり、個人によって差が大きいものの、一般的には50歳前後となるでしょう。
実際に閉経状態にあるかどうかは、産婦人科などで卵胞ホルモン・卵胞刺激ホルモン検査を受けて、血中のホルモン値がどの程度であるかを見た上で判断することになります。
この閉経の前後にはいわゆる更年期障害として、ホルモンバランスの変化からくる頭痛、腹痛、のぼせ、めまい、イライラ感や不安の高まりなどの症状が出ることがあります。
ときにはこうした更年期障害の解消と、避妊の目的を兼ねて、避妊ピルを使用するという場合もありますが、もし完全に閉経しているようであれば、ピルよりもさらにホルモン量の少ない飲み薬やパッチを使ったホルモン療法もあります。